臨床心理学入門


  • 担当時期:2015年度~2017年度
    • ※公認心理師養成が始まって2018年度から公認心理の職責へ科目の名称ならびに内容を変更した。
  • 担当機関:東洋英和女学院大学

 

臨床心理学入門  半期(後期) 2単位 1年次 水曜2限

  • テーマ・内 容
    • 本科目では、臨床心理学について、主に日本語による文献を通して知識を深めます。
    • 科目全体を通して、臨床心理学の特徴やトピックを紹介・解説します。
    • 特に心理学全体における位置づけや本学教員が専門にしている事柄と関連づけて、臨床心理学を学んでいく方への入門として位置づけています。
    • 講義の中で視聴覚教材を使用したり、体験的な学習の機会を持ったりする事で受講者に知的な理解だけでなく体験的な理解を促します。
  • 到達目標
  1. 臨床心理学について様々な理論や方法を知り、基本とされる知識を習得し、文章で説明する事ができる。
  2. 人間理解のために特に臨床心理学の理論的な視点から現象について考え、文章で説明する事ができる。
  3. 本科目を通じて、受講者が臨床心理学という学問体系の枠組みを持って、文章等で人間の行動などを適切に表現することができる。
  • 学習内容
  1.  心理学という学問体系の中での臨床心理学の位置づけならびに臨床心理学の概要について学んでいく。
  2. 教科書や参考資料を活用しながら解説を受けながら、討議を通して学ぶ。 
  •   授業時間外の学習(予習復習)
    • 各授業毎に記載するので下記の「授業計画」を参照のこと。 
    • 授業内で指示される事前の課題や宿題は必ず準備してくること。
    • 大レポートを第13回で作成してもらうので、準備をして授業中に完成させること。 
    • 大レポートの準備のために授業時間外に念入りな準備を行う必要がある。 
  • 成績評価の方法・基準
    • 授業への参加の積極度、提出物、授業内での態度・発言などが対象範囲となる。
    • 具体的には①各回の課題、②大レポート、などにより評価する。
    • 評価の方法:①学習態度60%、②大レポート40%
    • 評価の基準:

①全体的な基準の目安としては、到達目標をどれだけ達成したか。

②学習態度は、授業毎に課す課題について記述内容が講義内容に則しているか。

③大レポートは、アカデミック・ライティングの形式に従っているか。

  • 履修者への要望
    • 受け身な姿勢で知識を単に受け取るのではなく、能動的な姿勢で知識を求めて吸収することを期待します。
    • 遅刻や無断欠席は厳禁です。
    • 講義中に、教員が意見を求めますので発言を積極的にしてください。
    • 上記授業計画は予定であり、具体的な授業スケジュール等は初回授業時に配布します。
    • 初回授業は指定されたクラスに必ず出席してください。 
  • 履修条件(人数制限・抽選等)
    • 心理学の基礎的な知識を有すること。
    • 心理学に関する科目について既に単位を取得していることが望ましい。
    • なぜなら臨床心理学が心理学の一分野であるからである。
  • 教科書
    • 現在執筆中である。講義開始(講義中)までに間に合えば、指示する。合わせて教員が配信する資料。
  • 参考書
    • 下山晴彦編 2009 よくわかる臨床心理学改訂新版 ミネルヴァ書房
    • デビンソン・G.・G.他(下山晴彦編訳) 2007 テキスト臨床心理学1-理論と方法- 誠信書房
    • 鑪幹八郎・川畑直人 2009 臨床心理学-心の専門家の教育と心の支援- 培風館
  •  参考URL

↑担当教員が開設しているweb

  •  備考
    • 大レポート課題
      • 大テーマタイトル:臨床心理学入門を受けて私が最も興味・関心を持った事柄とその理由とを述べる。
      • 各自が小テーマ(タイトル)を設定して記載すること。
      • 本文の分量は1,200文字程度とする(文献は含めない)。
      • 資料(ノートや文献)の持ち込みや下書きメモの持ち込み可能。
      • ただし授業中は携帯電話や通信機器の使用は不可(つまりインターネットでの検索は許可しない)。
      • 必ず「小見出し(例えば、興味・関心を持ったこと、理由)」をつけること。
      • 必ず引用文献・参考文献の書誌情報を複数明記すること(最大10つまで)。
      • 専門書や論文を用いることが望ましい(WEBや講義資料は極力控える)。
      • ただし教科書や講義資料は、文献に含めてもカウントしない。教科書・講義資料以外の文献を使用すること。
      • またWEBからの引用は、書籍と比較して評価を低くする。
      • 印刷・出版された文献を優先すること。
      • 必ずアカデミックライティングに則った記述をすること。
  • 授業計画
    • 第1回:オリエンテーション(臨床心理学入門について)と臨床心理学とは何か(1)〈 / 〉
    • 本科目の運営の仕方について
    • 科目担当者の自己紹介

※大レポートは第13回の講義中に手書きで執筆してもらう(第13回の授業内容ならびに上記備考欄参照)。

    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】本科目を受講する目的をまとめておく。臨床心理学の概要(歴史と定義と特徴)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第2回:臨床心理学とは何か(2)〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】臨床心理学の概要(歴史と定義と特徴)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第3回:臨床心理学の基礎訓練(1) かかわり技能〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】守秘義務について知識を得る。面接法と観察法について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第4回:臨床心理学の基礎訓練(2)傾聴技能ほか〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】守秘義務について知識を得る。面接法と観察法について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第5回:計画を立てる(1)心理アセスメント〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】アセスメント(状態を理解すること)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく 
    • 第6回:計画を立てる(2)心理検査(パーソナリティ測定)〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】アセスメント(状態を理解すること)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第7回:計画を立てる(3)心理検査(知能測定ほか)〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】アセスメント(状態を理解すること)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第8回:計画を立てる(4)ケースフォーミュレーション〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】アセスメント(状態を理解すること)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく 
    • 第9回:実行する(1)心理学的介入(個人)〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】心理学的介入(心理療法)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第10回:実行する(2)心理学的介入(家族)〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】心理学的介入(心理療法)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第11回:実行する(3)心理学的介入(組織・地域)〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】心理学的介入(心理療法)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第12回:活動領域(1)教育領域など〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】臨床心理学の専門職がどのような場所で活動しているのかについて知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第13回:◎大レポート課題作成〈 / 〉
    • 【運営の仕方】レポート執筆の時間に充てる
    • 【提出物】大レポートとミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】大レポートの詳細は、備考欄参照のこと。
    • 【予習】持ち込み可能な資料や下書きメモを準備すること。
    • 【復習】今後臨床心理学を学ぶ場合、どのような知識を深めたいのかを考えておくこと。
    • 第14回:活動領域(2)医療領域など〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】臨床心理学の専門職がどのような場所で活動しているのかについて知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第15回:まとめ〈 / 〉
    • 臨床心理学入門を振り返る
      • 【運営の仕方】講義
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】臨床心理学入門で学習したことを振り返っておく。
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく