日本の心理療法小史


長谷川明弘

日本の心理療法小史-臨床心理学の定着と普及の過程-,

2017, 岩壁 茂(責任編集)・「臨床心理学」編集委員会(編),臨床心理学「特集 必携保存版 臨床心理学実践ガイド」,第17巻第4号(通巻100号),pp.564-565,東京:金剛出版,

2017年7月10日

 

▶本論は、日本において心理療法がどの様に定着していったのかを取り上げた。

 

▶冒頭では、20世紀前後に元良勇次郎によって心理学が大学で講じられるようになり、福来友吉の千里眼事件を取り上げた。

 

▶第二次世界大戦後の1950年頃に学生相談に関する使節団の来日、1960年代には大学で心理療法の教育・訓練が行われるようになった。

 

▶1990年代にると、臨床心理士が誕生し、いじめを契機とするスクールカウンセラーの活躍や災害後の支援での臨床心理士の活躍、そして21世紀前後には心理学を取り上げたバラエティ番組が放映された。

 

▶2015年には、公認心理師という心理職の国家資格が取り決められる法律「公認心理師法」が成立した。

 

▶公認心理師が大学院での養成を基本路線としている以上、「科学者-実践者モデル」を適用して養成がなされ、科学的な素養を持って実践活動を適切に評価することが可能で、かつ個人内に留まらず社会に向けて心理療法を含む適切な実践活動が行える専門職の養成を願いたい。

 

▶備考:下記からダウンロードできるのは草稿となっている

 

ダウンロード
日本の心理療法小史-草稿
fullpaper_j0232.pdf
PDFファイル 240.0 KB

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