社員の自殺を巡る企業に対する臨床心理士の事後対応の報告(2)


花崎有紀子,塩谷亨,山上史野,長谷川明弘,大矢寿美子,増田梨花 (2010)

社員の自殺を巡る企業に対する臨床心理士の事後対応の報告(2):IES-RとCEAPSの結果の分析

第13回日本コミュニティ心理学会大会プログラム・発表論文集, pp.46-47, 埼玉・立教大学.:7月18日

 

  • 概要:企業で自殺が起きた場合の事後対応の際の心理学的測度の結果を伴った報告はほとんどない。そのため、事後対応に関係するデータを報告することは意味があると考えた。
    • 携わった活動の概要を紹介した報告(1)に続き、報告(2)では本事例で使用した心理学的測度の結果を示し、関係者に与えた影響を検討する。
    • 使用した心理学的測度は、Impact of Event Scale - Revised(以下IES-R)の日本語版である改訂版出来事インパクト尺度、および、Check List for EAP Services(以下CEAPS)の2種類である。 結果を示した上以下のことを考えた。
    • 現在のところ、われわれは時間経過による自然な回復と事後対応の関係を明らかにするデータを持っていない。企業にとって負の印象を与えかねない性質の事故を考えると容易ではないが、今後、同様の事故に関係するデータが蓄積されていくことで、事故が与える心理的な影響、事後対応の導入時期、方法、効果等について実証的に検討することが可能になると思われる。
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社員の自殺を巡る企業に対する臨床心理士の事後対応の報告(2)-抄録
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