視線恐怖へ動作法を適用した一事例-ブリーフ型となる条件を検討してみる-


長谷川明弘・飯森洋史 (2016)

視線恐怖へ動作法を適用した一事例

-ブリーフ型となる条件を検討してみる-

日本臨床動作学会第24回大会(長野大会) プログラム・発表論文集 第24回学術大会・第30回学会主催研修会p.50-51: 10月28日,長野.

  •  概要:社交不安障害の症状の1つと考えられる視線恐怖を取り上げた研究の中で、生月ら(2003)は、視線恐怖のメカニズムを認知行動療法の見地から検討していた。 本論文は、臨床動作法を視線恐怖に適用し、「ブリーフ型」(成瀬,2000)ともいえる2回の面接経過で奏功を得た条件について検討することを目的とする。  本事例の経過の中で、成瀬(2000)のいう「ブリーフ型」で臨床動作法の適用を進める条件として以下のことが考えられた。Clに主訴を解消したいという意欲が高いこと(あるいは面接初期に取り組むことを共有する中でClの面接意欲を高めたり、ThがClの意欲の高さを確認すること)が前提であることに加えて、Thが提示する面接室外での「実験としての試み」の提案にClが乗って、面接室内外で試みる中で「変化の自覚」をClが「驚き」と実感を伴って体験することが条件であると考えられた。なお本事例は一事例のみなので他の条件についても検討する必要があろう。
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